honor 8でRAW現像してみた
憧れのライカ!……じゃない honor 8
10月の初頭にhonor 8を購入しました。
P9と言えば、ライカと共同開発したカメラで話題になりましたが、残念ながらhonor 8はライカブランドを冠してないです。と言っても、近い性能を持っているようですが。
公式サイト:honor8
honor 8でRAWで写真を撮る方法
2016/10/22現在、honor 8のデフォルトのカメラアプリでRAW形式で写真を撮れません。調べたところによると、姉妹機のP9ではRAWで撮れるようですが、honor 8にはカメラアプリのどこを探してもその設定が見つかりません。
半ば諦めかけていたのですが、海外サイトで「サードパーティのアプリならRAWで撮れるよ」との情報がありました。
試してみたところ、モバイル版のLightroomでRAW撮影可能のようです。
LightroomはAdobeが出しているRAW現像ソフトウェアで、有料です。モバイル版も紹介ページに有る通り、Adobe Creative Cloudフォトグラフィプランへの加入が必要です。honor 8で使える無料のRAW撮影ソフトはちょっと探しましたがわかりませんでした。
細かい使い方の説明等は省きますが、モバイル版のLightroomにカメラ機能が付いています。これが中々使い勝手がよく、画面を左右にフリップすることで素早く露出の上げ下げが可能です。水準器も表示できて、必要十分。(honor 8のデフォルトのカメラアプリもかなり出来が良くて、RAWさえ撮れればそっちを使いたいのですが)
撮ったら自動的にクラウドに同期されるので、あとは家のPCのLightroomで現像です。
※ちなみにWiFiのみで同期するようにしておかないとパケット通信量がシャレにならないことになるので注意です。
honor 8で撮ったダメダメ写真をRAW現像で復活させる
RAW現像ができるのを知って、いち早く試してみたかったので曇りの中撮ってきました。
ひどいですね。そもそも高層雲が立ち込める日に空を大きく入れて風景を撮るのが間違っている気がしますが、これをゴリ押しRAW現像で眠くない画のレベルまで持っていきます。
まずは、かすみの除去+70、そして傾いているので切り抜き→角度を自動調整します。
もはやこれで「失敗写真」から「ちゃんと撮れた」レベルまで行ったんではないでしょうか?
私は高層雲が嫌いなので、ここからゴリ押しで青空っぽく持って行きます。
まず階調を調整します。曇りだと全体的に濁って見えるので、白レベルを上げて明るい雰囲気にします。白飛びしないように、全体的な締りが損なわれないように他の項目を適宜調整します。
- 露光量 +0.35
- コントラスト -22
- ハイライト +25
- 白レベル +41
- 黒レベル-51
ここから無理矢理青空っぽくします。曇りの日は彩度が低くなるので青をベースに強めつつ、不自然なところは弱めます。
- 自然な彩度 +60
- 彩度 +15
- プロファイルのブルーの彩度 +40
- ブルーの鮮度 -30
- オレンジの彩度 -50
- イエローの彩度 -70
- グリーンの彩度 -30
- アクアの彩度 -20
- ブルーの彩度 +70
最後に紫のノイズが大きく出てきたので目立たないようにします。
- パープルの彩度 -100
- マゼンタの彩度 -100
- ノイズ軽減→鮮度 50
- ノイズ軽減 カラー 100
不自然極まりないですね(笑)
結局のところ残念写真に変わりはないですが、honor 8のRAW現像耐性は想像以上に高いことが確認できました。
もう1枚やってみました。
さっきより更に厳しいシチュエーションです。手前の木々のシャドウを持ち上げていますが、ディティールが結構損なわれています。空は紫のノイズが出て気持ちが悪くなってしまっています。
こちらは快晴の日のJPEG撮って出しです。
相手にならないレベルの階調、解像感ですね。スマホカメラも(天気さえ良ければ)きれいになったなぁと感じさせられます。
ただ、好天でもやはりダイナミックの低さは否めませんね。シャドウを持ち上げて画面を全体的に明るくしたいので、RAWで撮っときたいです。
ちょっと触ってみた感想としては、意外にもRAW現像耐性が高く、十分実用レベルだということです。honor 8に限った話でなく、皆さんもスマホカメラでRAW現像で遊んでみてはいかがでしょうか。